車に乗ったのが3時半。移動時間を考えるとそこまで遠くには行けないので30〜40分で行ける長良川本流のアマゴを狙う事にした。長良川と並走している国道156号は別名「桜街道」とも呼ばれ、日本海と太平洋を桜で繋ごうとした一人の男のロマンが詰まった道だ。この話はドラマや映画にもなっている。
この日は四月とは思えない程の暖かさで晴れ渡った空の青と薄ピンクの桜色がなんとも綺麗だった。河原に降りると足跡があったが真新しい跡で無かったのでそのまま釣りをしてみる事にした。広いストレートの淵から瀬に掛けてを刻みながら打って行く。チェイスは無いものの清々しい風に吹かれてキャストをしているだけで気持ちが良い。暫しそんな時間が続く。
車で場所を移動しながらめぼしいポイントをランガンして行くと、釣り始めて40分ぐらいした所で最初の魚がオモワザにヒットしてくれた。サイズこそ手を広げて少し尾びれがはみ出るぐらいだったが、尾の先まで綺麗なアマゴだった。
更にもう一匹追加したいと最後に残して置いたポイントに移動する。ここも幅の広い本流らしいポイントだ。使用したのは6月発売予定の新作ルアー。今回はネタバレするのでまだルアーの写真は掲載はしないでおくもののこの新作ルアーでかなり気持ちの良い一匹をキャッチする事が出来た。
今回は二時間だけの釣りではあったけれども、非常に内容の濃い充実した時間を過ごす事が出来た気がする。日本の四季を五感全てで感じる事が出来る遊びが釣りなんだと改めて気が付けたからだ。みなもを眺めると花筏がユラユラと流れて来るのが目に留まった...