2012年4月23日月曜日

桜咲く季節

四月も中旬を過ぎた頃、やっと今年二回目となる釣りに行く事が出来た。午後3時近くまで仕事をした後、夕方2時間だけの釣行だったが満開の桜が咲く中で気持ち良い時間を過ごす事が出来た。


車に乗ったのが3時半。移動時間を考えるとそこまで遠くには行けないので30〜40分で行ける長良川本流のアマゴを狙う事にした。長良川と並走している国道156号は別名「桜街道」とも呼ばれ、日本海と太平洋を桜で繋ごうとした一人の男のロマンが詰まった道だ。この話はドラマや映画にもなっている。


この日は四月とは思えない程の暖かさで晴れ渡った空の青と薄ピンクの桜色がなんとも綺麗だった。河原に降りると足跡があったが真新しい跡で無かったのでそのまま釣りをしてみる事にした。広いストレートの淵から瀬に掛けてを刻みながら打って行く。チェイスは無いものの清々しい風に吹かれてキャストをしているだけで気持ちが良い。暫しそんな時間が続く。


車で場所を移動しながらめぼしいポイントをランガンして行くと、釣り始めて40分ぐらいした所で最初の魚がオモワザにヒットしてくれた。サイズこそ手を広げて少し尾びれがはみ出るぐらいだったが、尾の先まで綺麗なアマゴだった。



しかし、その後が続かずまたランガンを40分程繰り返す。相変わらず風は気持ち良く吹いて車の窓から入る匂いに芽吹きの季節を感じる。花や草の匂いが混じりあった僕の好きな匂いだ。そうこう移動を繰り返すうちに待望の二匹目を追加。今度は銀化しかけたヤマメと見間違うぐらい朱点の薄い本流アマゴだった。やはりまだこの時期は瀬のど真ん中より流れが緩くなり始める辺りに付いて居るようだった。



更にもう一匹追加したいと最後に残して置いたポイントに移動する。ここも幅の広い本流らしいポイントだ。使用したのは6月発売予定の新作ルアー。今回はネタバレするのでまだルアーの写真は掲載はしないでおくもののこの新作ルアーでかなり気持ちの良い一匹をキャッチする事が出来た。



今回は二時間だけの釣りではあったけれども、非常に内容の濃い充実した時間を過ごす事が出来た気がする。日本の四季を五感全てで感じる事が出来る遊びが釣りなんだと改めて気が付けたからだ。みなもを眺めると花筏がユラユラと流れて来るのが目に留まった...