2012年7月30日月曜日

豪雨&猛暑の鱒釣り

梅雨も空け切らない7月中旬。関東からシンドラーユーザーでもある友人の上野氏が遥々岐阜、富山まで釣りに来ると言うので、昼までに仕事を片付け荘川の道の駅まで車を走らせた。ただ、残念な事に前日からの大豪雨により既に到着している上野氏の情報では道の駅裏を流れる庄川本流は釣りが出来る出来ないの判断をする余地が無い程に大濁流になっているらしかった。

道の駅に着いて直ぐ上野氏を発見。握手を交わして挨拶をする。談笑がてら荘川蕎麦を食べていると少し晴れ間が見え出したので「せっかくなんでこんな状況でも釣りが出来そうな所に行ってみます?」っと、この日は完全に釣りを諦めていた上野氏を誘い出してみた。せっかく遠方から釣友が来てくれているのだから自分の引き出しをフルに使って釣りが成立しそうな所をランガンしてもらう事にしたのだ。


最初の場所はアタリはあったものの雨がまた降って来たので一時待機がてら直ぐに移動する事に。次の場所でも一瞬魚は追うもののフッキングまでにはいたらない。立ち位置、流し方は誰から見ても完璧な上野氏ではあったが水は引き始めたとは言え、水質もやっと魚がルアーを見つけれる程度だったし相当増水した直ぐ後ではやはりコンディションは最悪な状態だったのだ。しかし、上野氏は諦めない。っと言うか僕の釣るまで帰しません的なオーラのせいで釣り続けるしかなかったのかもしれない...


そして最後に入ったのは僕もあぶれ逃れでたまに立ち寄る里川。遂にダウンクロス気味に入ったミノーを理想的に引ったくったのは朱点の上品なアマゴだった。その後早過ぎる流れを考えダウンで狙ってイワナを一匹追加。正直、状況が状況だっただけに普通のレベルの人ならアブレて当然の日ではあったけれどテクニックの光った釣果だったと思う。




こうして上野氏との楽しいひと時は終了。又の再会を約束しての帰宅となった。っが、なんと帰りにあまりの大雨の為、郡上インターで高速道路を降ろされたうえ国道も通行止になってしまい、夜の9時まで足止めをくらうと言うハプニング付きの日となった。


日にちは変わって梅雨も空け連日猛暑の続く7月後半。真夏の木曽川本流にアマゴを求め一っ走りして来た。この日も午前中は仕事があった為に昼からの出発となったのだが、岐阜の平地より標高は高いと言えども本流辺りは暑い暑い。2時ぐらいから大きな淵や白泡噛んだ瀬など少しでも酸素が豊富で水温の低そうな所を突いてみたが反応のハの字も無い。夏あまご一里一匹とは昔の人も良く言ったものだ。この日も何時ものように10分程辺りを流して駄目なら直ぐに場所移動を繰り返すスタイルでランガンをしながらイワナ一匹しか釣れないまま夕方になった。



最後に来たのは大きな淵になった大場所。この場所は魚が居る事は絶対なので後はタイミングが合うかどうかが鍵だった。着いて早々、堰堤かどの流れが巻いている所を上からオモワザを使ってリフト&フォールをしていると下から25cm程のイワナが食い上げて来た。しかし、これは高さ3m程の所を抜き上げる時にバレてしまう。


気を取り直して、こんどはちゃんと下まで降りて再トライ。クロスで淵尻を流していたウシワカがピックアップ寸前で一気に持って行かれ流れの中で怒濤のローリングを受ける。一瞬綺麗なパーが見えて「ヤバイ、結構良いサイズのアマゴだ、これバレるぞっ」っと思った瞬間案の定ルアーだけがこちらに飛んで来た。


しかし、まだ魚は居るし気温も下がり丁度フィーディングタイムが始まったようなので悲しんでばかりもいられない。もっと底に居る個体を引きずり出そうとルアーをオモワザに変えてキャスト開始。白泡の中に落とし込んで底を転がすイメージでヒラを打たせて来ると直ぐにアタリがあった。今度はさっきより慎重にやり取りをしてなんとか魚を手中に収める事が出来た。釣れたのは頭から尾っぽの先まで一部の欠損もないとても綺麗なアマゴだった。非常に厳しい状況ではあったけれどこの一匹で全てが報われた気がした。



豪雨に猛暑、今年の7月は両極端の厳しい状況ではあったけれど諦めない気持ちがあれば必ずどこかに勝機を見いだせるものだと実感した釣行だった。

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