午前10:30の開店を待ってガラガラっと戸を空けると沸き立つ湯気と天ぷらの香りが心地よく鼻を抜ける。直ぐにお辞儀をして「Twitterでお世話になってるシンドラーの酒向です。上野さんのうどんが食べたくて来ちゃいましたっ!」と言うとグツグツ煮える釜の横で上野さんは目を丸めていた。訳もない、事前に食べに行くとも一切言わずアポ無しでいきなりお店に飛び込んだのだから。広島に営業に行ったついでに四国に渡ったなどと言う話をしながらうどんを注文させて貰う。頼んだのは、かけ(小)180円と、ぶっかけ(小)250円。
色々話したい事はあったけども、写真だけ撮ってうどんが一番美味しいうちに直ぐに食べる。まず、一本つまんで真ん中を歯でぷっつり切り断面を楽しむ。うん、綺麗なアルデンテだ。角のエッジも利いて平均的な店よりちょっとだけ太い麺は完璧に僕好みだ。暫し無言で麺をすする。旨い。本当に美味しい物を言葉にする事はこんなに難かしい事かと思う程に旨い。出汁も最高に美味しい。醤油の塩分辛い濃さでなく、ダシが良く利いている濃さがある。なにしろお椀から立つ湯気の香りがとても上品だ。量も(小)にしてはかなりお得感のあるボリュームでこの後数件まわったうどん屋が結構キツい程だった。
うどんを食べ終え合掌をして、やっと上野さんと少し長くお話が出来た。上野さんも渓流LFをされていてどの辺りがいいのかを地図を広げ丁寧に教えて貰う。シャイな顔で笑いながら優しく話す上野さんの人柄に触れ、この性格がしっかりうどんに出ているなぁ〜と感じた。
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